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倫理社会 復習プリント 解説

教科書 pp. 26-114 範囲要点整理

I. ソフィストたちとソクラテス (pp. 26-28)

Q. ソクラテスの「無知の知」とは?
解説 「自分は何も知らないということを自覚している」という点で、自分は知っていると思い込んでいる人々よりも優れている、という考え方。真の知を探求する出発点となる。
Q. ソクラテスの知を愛する営みの実践(問答法・助産術)とは?
解説 相手との対話(問答)を通じて、相手の矛盾を指摘し、相手が自ら真理に気づくのを手助けする方法。知恵を産ませる手助けをするという意味で「助産術」とも呼ばれる。
Q. 「主知主義」とは?
解説 「よく生きる(徳=アレテーを持つ)」ためには、「善悪について正しく知る」ことが不可欠であるという考え方(知徳合一)。「悪を行うのは無知によるもの」と考える。

【記述のヒント】知識があれば必ず良い行動ができるか?知っていても悪いことをしてしまう人間の弱さについてはどう考えるか?

II. プラトン (pp. 29-31)

Q. プラトンの「イデア」とは?
解説 感覚で捉えられる現実の個物ではなく、理性が捉える「永遠不変の真の実在(理想的な型)」。
Q. 「洞窟の比喩」とは?
解説 私たちが現実だと思っている世界は、イデアの影(洞窟の壁に映る影)に過ぎないという例え。哲学者は鎖を解いて外の世界(イデア界)を見るべきだとした。
Q. プラトンの国家論(哲人政治)とは?
解説 イデアを認識できる哲学者(統治者)が政治を行うべきだとする思想。魂の三分説(理性・気概・欲望)に対応して、国家も三つの階級で調和すべきとした。

【記述のヒント】エリートによる独裁になりうる危険性と、衆愚政治(知識のない大衆による政治)の回避、どちらを重視するか?

III. アリストテレス (pp. 32-35)

Q. プラトン批判の内容(イデア論との違い)
解説 イデア(本質)は現実世界から離れた場所にあるのではなく、個々の事物(個物)の中に内在すると考えた(現実主義)。形相(エイドス)と質料(ヒュレー)で説明した。
Q. 人間の定義を二つ
回答 1. ポリス的動物(人間は国家・社会の中でこそ完成する)
2. 理性的動物(ロゴス=言葉・理性を持つ存在)

IV. ヘレニズム期の思想 (pp. 36)

Q. エピクロス派の思想とは?
要点 快楽主義。ただし肉体的快楽ではなく、精神的な平穏(魂の平安=アタラクシア)を最上の快楽とした。政治に関わらず「隠れて生きよ」と説いた。
Q. ストア派の思想とは?
要点 禁欲主義。理性(ロゴス)に従って生き、感情に動かされない不動の心(アパテイア)を目指す。「自然に従って生きよ」と説いた。

V. 社会契約説 (pp. 94-98)

授業のまとめ:比較表

※表の内容は横長のため、暗記モードでも隠れません。

項目 ホッブズ ロック ルソー
自然状態 万人の万人に対する闘争 自由・平等だが不安定 自由・平等・平和
社会契約 権利を全面譲渡 権利を信託 一般意志に基づく契約
政治体制 絶対君主制 議会制民主主義 直接民主制
Q. 自然のうちに存在する法とは?
回答自然法
Q. ホッブズの著書に登場する怪物/国家の比喩
回答リヴァイアサン
Q. 国王の支配権を神から授けられたとする考え
回答王権神授説
Q. ロックが重視した、いわば「自分のものは自分のもの」とみとめる自然権
回答所有権(財産権)
Q. 王政を批判したロックが唱えた政治体制
回答議会制民主主義(代表制民主主義)
Q. ロックの社会契約説と自身の考え
解説 政府が権利を侵害した場合、国民は政府を変更する「抵抗権(革命権)」を持つとした。

【記述のヒント】今の日本もこのシステムに近い。政治家に任せることのメリット・デメリットは?

Q. ルソー:個人の利益を目指す意志の総和(全体意志)と区別される、公共の利益を目指す意志
回答一般意志

VI. 功利主義 (pp. 106-109)

Q. 『国富論』を著し「経済学の父」と呼ばれる人物
回答アダム・スミス
Q. レッセ=フェール(なすに任せよ)の内容
解説 政府が経済活動に介入せず、個人の自由な利益追求に任せれば、「見えざる手(神の手)」によって社会全体の調和が生まれるという考え。
Q. ベンサム:幸福を増やす行為を正しいとする原理
回答功利性の原理
Q. ベンサム:最も正しい状態を表す言葉
回答最大多数の最大幸福
Q. ベンサム:快楽を量的に計算する方法
回答快楽計算(フェリシフィック・カルキュラス)
Q. ベンサムの考え方は「〇〇的」功利主義か?
回答量的功利主義
Q. ミルが唱えた主義
回答質的功利主義
(「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよい」)

VII. 社会の進歩と変革 (pp. 111-114)

Q. 資本主義と社会主義の違い
解説 資本主義:私有財産制、市場経済、自由競争、利潤追求。
社会主義:生産手段の公有、計画経済、平等を重視。
Q. エンゲルスと共に『資本論』を著した人物
回答マルクス
Q. マルクスが、彼に先行する社会主義者を批判した言葉
回答空想的社会主義
Q. マルクス自身の社会主義につけた名称
回答科学的社会主義
Q. 人間が自身の労働に支配され、人間らしさを失うこと
回答労働の疎外
Q. マルクスの歴史論
回答唯物史観(史的唯物論)
Q. 階級の関係、生産力との矛盾で生じる闘争
回答階級闘争
Q. マルクスの主義と、社会主義への移行手段
回答共産主義。
手段:暴力革命(プロレタリア革命)によって資本主義を打倒する。
Q. ロシア革命を指導した人物
回答レーニン
Q. ベルンシュタインが提唱した、議会重視の社会主義
回答社会民主主義(修正主義)